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インダストリーX.0とは何か?

新規事業創出のための「ワイズピボット戦略」──日本の製造業がビジネス転換するために必要な考え方とは?

第3回

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日本の伝統的なものづくり企業が持っている強みを活かしたマーケットの生み出し方とは?

 サービスでマネタイズしようという考え方は、そのサービスを使ってもらう「時間」を提供すると捉えることができる。そうすると、1日の平均的な会社員や主婦、子供などペルソナを設定することで現在の自社製品がどのように使われているか、そこからどのようなビジネス価値を提供できるのか、の道筋が見えてくる。

 たとえば、仕事中の休憩の取り方を観察すると、コーヒーを飲んだり、同僚と話したり、スマホでゲームをしたり音楽を聴いたり、気になるニュースを読んだり、という過ごし方が一般的ではないだろうか。労働者が1日のうち1時間程度そうした行動に時間をかけているとすれば、月に平均20時間、勤務時間160時間のうち12.5%にあたり、月収50万円の生産を生み出すのに62,500円の潜在的な市場があることになる。労働者全員と捉えた場合、就業者が6,687万人いる*3日本のマーケットだけでも約50兆円の規模になる。

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この記事の著者

花岡 直毅(ハナオカ ナオキ)

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

佐々木 智江美(ササキ チエミ)

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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