SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

おすすめのイベント

おすすめの講座

トラリーマンに学ぶ「働き方」

岩佐さんが大切にする、「人に仕事をお願いする9つの心得」とは?

第13回対談ゲスト:フリーランス編集者 岩佐文夫(いわさ・ふみお)さん【中編】

  • Facebook
  • X
  • Pocket

 連載の13人目に登場するのは、2017年まで『ハーバード・ビジネス・レビュー』の編集長を務め、ベトナム、ラオスに滞在した後にフリーランスとして活躍する岩佐文夫さん。会社の外へ飛び出しても引く手あまたとなる、人に仕事をお願いする9つの心得とは? 全3回の中編。

  • Facebook
  • X
  • Pocket

人に仕事をお願いする9つの心得

仲山進也さん(以下、敬称略):著作がない人を発掘するという仕事のスタイル(前編参照)は、どんなふうにできあがっていったんですか?

岩佐文夫さん(以下、敬称略):最初に入った会社の規模が決して大きくなかったので、すでに何万部も売れている著者に書いてもらうのは難しかった。となると、将来売れるだろう人を見つけてくるしかない。まだ著書はないけど、出せば多くの読者を惹きつけるに違いない。そういう人を探して、口説く。

仲山:その口説く時の流儀というのが、冒頭(前編)に言った僕が読んでシェアした記事(「人に仕事をお願いする9つの心得」)の内容ということなんですね?

岩佐:はい。ポイントは、相手に絶対に損な気持ちにさせないことと、「なぜあなたにお願いしたいのか」をきちんと伝える。例えば、「もし僕が断ったらどうします?」と聞かれたら、「代案にこういう人を考えています」ということまで答える。

仲山:自分がどういう位置付けで頼まれたか、よく分かりますね。

岩佐:そう、道筋を全部オープンにする。「だけど、一番にあなたに頼みたいんです」と伝えて、依頼内容は具体的に。どこからどこまでお願いするのかという範囲、期限を動かせるとしたらここまで、連絡方法の確認も。そして、仕上がりイメージを伝えて、あとは託す。相手がアウトプットを出してくれた後に感謝を伝えるのは当然だけど、御礼だけじゃなくて「何が良かったか」を明確に示します。その人にとっても何か発展のきっかけになり、仕事をしてよかったと思ってもらいたいという気持ちがあります。

仲山:ありがちなのが、依頼時はやたら丁寧だったのに、アウトプット出した瞬間にパタリと連絡来なくなったり。あれは寂しいですよね。

岩佐:たとえ期待したような成果が出なかったとしても、「一緒に仕事をしてくれたことで、こういう学びを得ました」と伝えるようにはしています。

仲山:Yahoo!の安宅さんも「だから岩佐さんから頼まれた仕事は、気持ちよく進められるんだな」みたいなコメントをされてましたよね。

岩佐 文夫岩佐 文夫さん(フリーランス/編集者)
ダイヤモンド社にてビジネス書編集者、DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー編集長などを歴任し2017年に独立。2018年3月からハノイに3か月在住し、6月よりラオスのビエンチャンに3か月滞在。現在は東京。

会員登録無料すると、続きをお読みいただけます

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

次のページ
親しくなってから仕事を頼むのではなく、仕事をして親しくなるというスタンス

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
トラリーマンに学ぶ「働き方」連載記事一覧

もっと読む

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

  • Facebook
  • X
  • Pocket

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング