キングジム東山さんが“二度の社内NG”を経て辿り着いた、クラウドファンディングという新商品開発の価値

ゲスト:株式会社キングジム 開発本部 商品開発部 田辺 賢一氏、東山 慎司氏【前編】

 今回は、オフィス文具メーカーの株式会社キングジム開発本部商品開発部 田辺賢一氏、東山慎司氏をゲストに迎えました。クラウドファンディングプラットフォーム「Makuake」を活用した新製品開発支援を行う株式会社マクアケ Makuake Incubation Studioの木内文昭氏、小堀弘樹氏も加わり、マクアケも体験価値設計等から参画した「気づかせメモ『カクミル』」の新商品開発プロジェクトに関して、商品リリースまでの経緯、プロジェクト実施後の気づきを振り返ってもらいました。前編では、プロジェクト開始の経緯、クラウドファンディングの推移や反応、フィードバックから得られた商品開発への反映などをお聞きしました。

[公開日]

[語り手] 田辺 賢一 東山 慎司 木内 文昭 小堀 弘樹 [取材・構成] 栗原 茂(Biz/Zine編集部) [写] 長谷川 梓

[タグ] 事業開発 クラウドファンディング 新商品開発 テストマーケティング

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テストマーケティングで終わらない、企業の商品開発・事業開発を支援するMISとは?

──まずは、マクアケが事業会社へ提供するクラウドファンディングプラットフォームを活用した新商品開発支援に関して、概要を教えてください。

木内文昭氏(株式会社マクアケ、以下、敬称略):マクアケが事業会社へ提供しているサービスは、大きく2つのサービスが存在します。1つは、クラウドファンディングプラットフォームのMakuakeです。国内No.1クラウドファンディングサービス*1として成長しておりまして、主な利用用途は、発売前の製品・サービスのテストマーケティングやプロモーション、ファンづくりに活用していただいております。

*1. 株式会社矢野経済研究所作成『2018年版国内クラウドファンディングの市場動向』より

 もう1つが、今回キングジムさんともご一緒させていただいた、Makuake Incubation Studio(MIS)というサービスです。こちらは、企業内に眠るアイデアや研究開発技術を製品やサービスに仕立て、事業として生み出すことで、新規事業開発と人材育成を同時にサポートする取り組みです。いままでMISを活用頂き、開始したクラウドファンディングプロジェクトは30件、プロジェクトでの平均的な調達金額は1,033万円*2など、Makuakeでのテストマーケティングの前段階である、新製品開発の領域でも実績を上げております。このMISは、主に企業の経営企画、研究開発、商品企画、マーケティング部門の方々に活用いただいております。

*2. マクアケ調べ:2014年9月〜2019年2月

木内文昭株式会社マクアケ 共同創業者/取締役 木内 文昭氏

──本日は、両社で取り組んだ、気づかせメモ「カクミル」の新商品開発プロジェクトを中心にお聞きしますが、起案者である東山さんがこのプロジェクトの前に取り組んだ商品開発の実績を教えてください。

東山慎司氏(株式会社キングジム 以下、敬称略): 2008年に新卒で入社してからずっと、商品開発部に所属しています。「デジタル文具」を中心に商品開発に取り組んでおり、携わった商品としては、デジタルメモの「ポメラ」やデジタル名刺ホルダー「メックル」などがあります。いままで11年間、商品開発一筋です。

東山慎司株式会社キングジム 開発本部 商品開発部 デジタルプロダクト課 リーダー 東山 慎司氏

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