日本の可能性を「観光」という切り口で探索する、スケール・ディーパー
栗岡:私がお二人の会社で興味を持ったのは、オフィス形態、働き方、そして多様な価値観を持つ従業員の皆さんがいらっしゃったからです。私も投資の調査で多くの日本企業を訪問してきましたが、お二人の会社はその中でも群を抜いてユニークで未来的でした。特に成瀬さん、バンを会社にしている。
成瀬:はい、バンをオフィスにしてもう2年になりました。日本全国を回りながら、現地でコンテンツを作っています。僕たちは文化財や寺社、街のガイドを作るときそれぞれのガイドは作品だと考えていて、現地にいる人への綿密な取材からガイド作りをしています。バンで現場に滞在するのはアーティスト・イン・レジデンスのような思想で、その場所に滞在しながら僕たち自身も旅をして作品を作る。自分たちが旅をしていないのに旅の面白い体験なんか作れないし、自分たちが楽しんでないのに面白いコンテンツは作れない。だから、旅先では目一杯楽しむようにしてます。