OKRと人事評価に対する社員の納得感の醸成
参加者の7割がすでにOKRを導入しているとあって、質問は多岐に渡った。最初に投げかけられたのは、
「最終的には人事評価に対する社員の納得感が最も重要だと考えます。OKR、MBOを活用しながら、どのように社員に説明し、理解を得ているのでしょうか」
という人事評価に対する質問である。
モデレーターのResily堀江氏は、高い目標設定をするOKRを人事評価のときには対象にしないという会社も多いが、評価される側には実情はわからないと考える人も多いと補足する。
これに対し、ワンダープラネットの吉田氏は、納得感はOKRやMBOを評価にどう使うかではなく、対話をすることにかかっていると回答。ワンダープラネットでは月に最低1回、人によっては毎週1on1をやっているという。評価時期にしか対話をしない状態では、OKRでもMBOでも納得感は醸成できないと言い切る。
アソビューでは、現在目標・評価制度にOKRを取り入れていないことを前提とし、「顧客に対して価値を提供し、課題解決することにやりがいを感じてもらう」ための目的共感にOKRが有効だと伝えた。その前提で、人事評価時の納得感は、目標設定時に左右される部分が大きいのではないかと宮本氏は話す。その目標に取り組む意味はどれだけあるのか、自分の目標がどれだけ事業にインパクトするのか、やる必然がどれだけあるかを社員が認識できるかが肝だと自身の経験を話した。