資本の論理を優先しないほうが、結果的に資本の論理を満たす
永井:デザインとは、「人を考える、人から考える」というのが基本的なスタンスにあると思います。同じように無印良品では「『最良の生活者』とは何か」という“問い”が中心にありますよね。
金井:“正解”よりも“問い”を重視していますね。現在、多くの大企業はサラリーマン社長が経営しており、“正解”が重視される傾向にあると思いますが、ビッグデータなど目に見えるものからロジックで作り上げる“正解”を目指すと、横並びになってしまいます。近年アートやデザインが経営に大切だと言われるようになったように、これからの時代は“問い”が重要になってくるのではないでしょうか。