『ティール組織』の著者が語る、個人と組織が「Purpose」に向き合う“本質的な方法”とは?

Teal Journey Campus セミナーレポートVol.1

 『ティール組織 ― マネジメントの常識を覆す次世代型組織の出現』は日本を含む12カ国で出版され、全世界で40万部を超えるベストセラーになっている。その著者フレデリック・ラルー氏が、9月14日に開催されたイベント「Teal Journey Campus」で講演した。氏はティール組織を考える上で非常に重要な「Purpose」に関して、十分な関心を持たれていないのではないかと指摘する。氏の個人的な体験からPurposeの捉え方について語った講演内容を紹介する。

[公開日]

[講演者] フレデリック・ラルー [取材・構成] フェリックス清香 [写] 和久田 知博 [編] 栗原 茂(Biz/Zine編集部)

[タグ] ワークスタイル 組織開発 ティール組織 パーパス インテグラル理論

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『ティール組織』の中核である「Purpose」を語ろう

 ティール組織に関しては、狼の群れ的な「レッド組織」から、組織を1つの生命体として捉える「ティール組織」へ向かう組織の5段階の発達段階に関して書かれた書籍として、広く知られるようになった。「階層型組織は終わりだ、セルフマネジメントの時代だ」とも語られている。しかし、「ティール組織」の中核については十分な関心を集めていないのではないか。講演冒頭、ラルー氏はこう投げかけた。

 その中核とは、Purposeのことである。ラルー氏は著書の中で、ティール組織には「Self-management(自主経営)」「Wholeness(全体性の発揮)」「Purpose(組織の存在目的、存在意義、意図)」という3点の共通点があると指摘している。そして、その「Purpose」こそ、ティール組織の中核であり、理解がまだ不十分だとラルー氏は指摘するものである。

組織のPurposeも大事なのですが、あなた個人のPurposeがまずあって、その上で経営者だったり管理者だったりするあなたが、組織のPurposeを考える。この順序が非常に重要です

とラルー氏は語る。

 そして、個人が自分のPurposeに気づくということはどういうことか。その一例として自身の経験を通じて話し始めた。その内容は、日本で議論される「Purpose」の話題にはあまりあがらないものであった。

フレデリック・ラルーフレデリック・ラルー(Frederic Laloux)氏
『ティール組織』著者。マッキンゼーで10年以上にわたり組織変革プロジェクトに携わったのち、エグゼクティブ・アドバイザー/コーチ/ファシリテーターとして独立。2年半にわたって新しい組織モデルについて世界中の組織の調査を行い、本書を執筆。17カ国語に翻訳され40万部を超えるベストセラーとなる。現在は家族との生活を最も大切にしながら、コーチや講演活動などを行い本書のメッセージを伝えている。

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