エッジコンピューティングとは、端末から近い位置のサーバーでデータの処理を行うことにより遅延の抑制や可用性の向上などのメリットを得る技術。NTT Comは、端末からの距離が異なる複数のエッジサーバーを多段で構成し、ニーズに応じて最適な位置におけるデータ処理を可能にする多段エッジコンピューティングの技術開発を進めている。
本実験では、この技術をローカル5Gと組み合わせることにより、トラフィック制御やセキュリティなどの機能を加えた高付加価値な無線ネットワークを構築し、技術的な検証や、ビジネスへの活用に必要な仕様の検討などを進めていくという。
また、NTT Comは、ローカル5Gの有効な活用が見込まれる産業オートメーション分野について、同分野における規格の標準化を進める「OPCファウンデーション」への参画を2019年内に予定している。標準規格に対応した技術開発を行うことで、産業オートメーション分野をはじめとしたデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進に貢献していくとしている。