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営業現場から考える“売れる”新規事業開発

売れないBtoB新規事業が抱える課題──買う意思決定の「構造理解」と「課題解決ストーリー」とは?

第1回

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「課題解決ストーリー」で経済合理的価値を訴求する

 ただ、投資対効果の良さを“定量”で明示できる事業ばかりではありません。また、その事業の提供価値が直接的に経済合理的価値に繋がる事業間接的・複合的に繋がる事業の2つがあり、前者は投資対効果を明示しやすく、後者の場合は投資対効果を定量で明示する難易度が高くなります。

 前者の課題に対する経済的価値が直接的なビジネスとしては、集客や採用のための「マッチングビジネス」が、挙げられます。対象とする顧客ニーズとして「集客したい」というニーズがあります。そこに「送客」という価値を提供することで、顧客に対して(1)売り上げアップという経済的価値をもたらすことができます。また、現状の投資対効果より高い水準で送客できた場合、(2)コスト削減という価値も提供できます。さらに、送客を自社でコントロールできるオープンなプラットフォームで提供できれば、(3)リスクヘッジにもなります。

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この記事の著者

長谷川 裕樹(ハセガワ ユウキ)

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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