タイヤのIoT化によるビジネスプロセスの変革
ブリヂストンはこれまで、高性能・高品質といった信頼性の高いプロダクトを作り続け、他社に勝っていけば良いと考えていた。確かにタイヤは自動車が走行する上で必要不可欠なもので、安全のためには磨り減ったタイヤは交換しなければならない。しかし、自動車ユーザーが本当に求めているのは「車に乗って移動する」「バスやトラックで人や荷物を運ぶ」ことだ。その中でタイヤの交換は、“費用のかかる煩わしいこと”だとブリヂストンは考えたのだという。
このソリューションの一手として始動させたのが、タイヤのサブスクリプションサービス「MOBOX」だ。月額で一定額を払うことでタイヤを使い続けることができ、タイヤが磨り減った場合は交換してくれる。このサービスは、冬用タイヤもセットにしたプラン、ワイパーやエンジンオイルなど車の基本的なメンテナンスに必要なものをそろえたプランと合わせてヨーロッパで実証中だという。