「意味的な目的」と「市場」の洗い出し、未来視点のリサーチ
1-2. 意味的な目的と市場を洗い出す
次に、機能的な目的ごとに「顧客はなぜその効果を得たいのか?」を検討していきます。意味的な目的(=上位目的)が異なる製品・サービスにより達成されると、市場自体が消滅してしまう可能性すらあるため、上位目的の市場把握も重要です。
例えば、さきほどの化粧品の例であれば、意味的な目的である「なぜ肌をきれいに保ちたいのか?」を考えます。「周囲から若く見られたい(アンチエイジング)」「結婚式で少しでも理想の状態をつくりたい(結婚関連)」「自分に自信をつけたい(自己啓発・SNS)」など、様々な上位目的と関連する市場が洗い出されます。もし「自分に自信をつけたい」という意味的な目的が化粧品以外の製品・サービスにより達成される場合は、その目的のための化粧品はいらなくなるというわけです。