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なぜ日本企業のDXは進まないのか──ドーモ守安氏が語る、データ活用の3つの障壁と経営戦略と起業家精神

Biz/Zine Day レポートVol.1:ドーモ株式会社 守安孝多郎氏

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3つの壁を超えた先にある「データを経営に活かす」経営戦略

 こうした3つの壁を超えた先に、どのような世界が広がるのか。事例として「アウトドアメーカー」の取り組みが紹介された。既存の顧客情報のデータから購入金額や購入回数を分析し、積極的なインサイドセールスを展開した。近年は店舗でもデータ活用ができるように環境を整え、入店者に対して顧客のインサイトに沿った提案を行うことで、ファン化の促進、上位会員の増加、売上向上などに結びつけることができた。また加盟店に対する外販サービスにも活用できるようになってきたという。

 その他、小売、物流、食品、メディアなど多種多様な企業で導入されており、いずれもデータの可視化を自動的に行うことで、様々な成果が得られているという。

 そうした成果が出た企業と、前出の「失敗に終わった85%の企業」では何が違うのか。守安氏は「経営戦略の有無が、データ活用の成否を決める」と語る。バランスト・スコアカード(BSC)やストラテジーマップなどで示されるように、(1)財務の視点、(2)顧客の視点、(3)内部プロセスの視点、(4)学習と成長の視点という、4つのビジネス視点が必要だが、それぞれ方向性を考え、課題やKPIを紐付け、評価のための分析ダッシュボードを設計し、活用することが重要というわけだ。

次のページ
データ活用を経営変革に結びつけるために必要な“起業家精神”とは

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この記事の著者

守安 孝多郎(モリヤス コウタロウ)

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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