LayerXは、IBMが開発を主導しているHyperledger Fabricを用いたシステム開発を通じて、業務の効率化を推進することを発表した。
また、IBMは農作物や食品の安全性の向上を目指し、ブロックチェーン等のテクノロジーを活用した食品サプライチェーン追跡ネットワークである「IBM Food Trust」の取り組みをグローバルで推進するとともに、そこで培ったトレーサビリティ向上に資するソリューションの他分野への応用を志向しており、今後両社でこの取り組みの普及に向けた施策を検討、実施していくとしている。
LayerX 代表取締役CEOの福島 良典氏は「コロナ禍の影響もあり経済活動をデジタル化する動きは不可逆なものとして加速しつつあります。デジタル化の進展はワークフローの全体最適な効率化に繋がるだけでなく、例えば食品のトレーサビリティ向上など、安全面・品質面の向上にも寄与するものだと考えます。IBM様はブロックチェーンに限らず、産業横断的にデジタル化を具現化するためのソリューションを多数有しています。ブロックチェーン技術を基軸に、その周辺実装も含めてDXを推進してきた当社とIBM様との協業により、産業のデジタル化を効果的且つ効率的に推進していくことで、人々の生活や働き方のトランスフォーメーション実現に向けて尽力していきたいと思います」とコメントした。
また、日本IBM ブロックチェーン事業部 事業部長の髙田 充康氏は「LayerX様が、IBM PartnerWorldに参加し、IBM ビジネスパートナーとしてビジネスを推進することについて心から歓迎いたします。Covid-19がもたらした新状態において、デジタル技術による業務プロセスの可視化と自動化、ペーバーレスは焦眉の急を要する課題であり、中核技術としてのブロックチェーンの役割は益々高まるものと考えます。LayerX様のミッションである「すべての経済活動をデジタル化する」は、IBMが推進するプロックチェーン技術を活用した業界横断型デジタルプラットフォームと軌を一にします。今回の発表は、LayerX様の先進的技術力とIBMが推進するIBM Food Trustをはじめとしたデジタルソリューションの融合をもたらすものであり、両社にて日本の産業界の一層のデジタル化をご支援してまいります」と話した。