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レジリエンスは、学習する“個人と組織”に必要なもの

『レジリエンス 復活力』

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イノベーションにおけるレジリエンスの構築

プロジェクトのレジリエンス▲図表2 プロジェクトのレジリエンス

 現実世界におけるレジリエンスの構築は、「システム、コミュニティ、人」のレベルで、それぞれのレジリエンスの構築が統合されて初めて実現します。

 たとえばイノベーションを考えてみましょう。イノベーションでは失敗をすることが珍しくありません。イノベーションの成果を得るためは、失敗から得られた知見を糧にして次のチャレンジに取り組んで行くことが求められます。

 この際、リーダーやメンバーという実務者がくじけてしまったのでは前に進めないので、まず実務者にレジリエンスがあって、失敗からうまく立ち直ることが求められます。

 組織も同様です。組織は一回の失敗で諦めて確実にできる方向に進むのではなく、なぜ失敗したかを分析し、組織として何をすればより大きな成果を出せるかを考え、次のチャレンジとして取り組んでいくことが必要です。同時に、実務者のチャレンジを支えていく必要があります。

 さらにシステムとして考えると、ポートフォリオにおけるリスクとリターンの管理をしたり、リーンスタートアップのように小さなステップを刻んで小さな失敗をたくさんして、効果的な知見を得て、成果を大きくするような仕組みを作ることが必要になります。

 これらが一つの活動として統合されていることが大きな成果に結びつきます。この統合を行うことがリーダーの役割です。ビジネス文脈でレジリエンスを捉えた場合に、イノベーション実行における失敗にくじけない学習する個人と組織をリードしマネジメントする重要な概念だと考える所以なのです。

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この記事の著者

好川 哲人(ヨシカワ テツト)

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