テスラ、Uberが挑む「持たざる経営」
次に、「持たざる経営」という問題です。今、インターネットが発達することにより、人モノカネ、いわゆる経営資源というものを集めやすくなっています。たとえばクラウドソーシング。インターネットで人を集めることができます。今年、会社のロゴを変える目的で、サイボウズも使ってみました。クラウドソーシングのランサーズさんと組み、募集してみたところ、何と1400の企業ロゴのデザインが、低価格で集まりました。ビックリしました。これがクラウドソーシングパワーかと。
そしてこの持たざる経営を実践しているのが、自動車メーカーのテスラモータース。彼らが持っていないのは、知的財産のかたまりとも言えるガソリンエンジンです。その代わり、部品点数が100分の1以下になるモーターを採用しています。 また電池も工夫しなければなりません。他の電気自動車では大きな工業用の電池を搭載しているそうなのですが、テスラではリチウム電池を選択し、それをソフトウェアで制御することにより、効率よい電池を作ることができました。 また運転席の横に17インチのディスプレイが付います。ここから様々な操作ができ、しかもソフトウェアの更新は、インターネット経由で自動的に行われます。走るパソコンですね。このテスラモータース、上場して時価総額が3兆円になっています。信じられないことが起きています。