“お題目”ではない4つの「コア・バリュー」が強力なガバナンスとなる
石橋:前回対談した日置さん(日本CFO協会 主任研究委員 日置圭介氏)は、最近の日本の企業はメガトレンドを意識するようになっているが、それに対して自社なりの「意味づけ(センス・メイキング)」ができているかどうかが問題だ、とおっしゃいました。デュポンでは、メガトレンドと会社のミッションやビジョンをどう連動させていますか。
橋本:本にも書いたとおり、創業200年を迎えるにあたって自社に与えるインパクトの大きい4つのメガトレンドを抽出し、「脱化学メーカー」という方針を打ち出しました。その大きな方向性を決定づけるのが、4つのコア・バリューとビジョンです。