創業時から一貫して変わらないデュポンの「コア・バリュー」──変革を常とする経営の根底にあるものとは?
ゲスト:東京都立大学大学院 特任教授、デュポン株式会社 前取締役副社長 橋本勝則氏【後編】
強固なコア・バリューという土台の上にのみ、経営活動が存在する
橋本:このコア・バリューの上に成り立っているのが、リスクマネジメントです。といってもリスクマネジメントというものが独立してあるわけではなく、あくまでビジネスプロセスの一部です。ビジネスは何らかのリスクを取るものですから、どこまでリスクを取るのか、取らないのかという基準を決めているわけです。
一人ひとりの行動指針としてのコア・バリューがしっかりとあり、それが業務に組み込まれたリスクマネジメントに反映され、そこで初めてクライシス・マネジメント(危機管理)が可能になります。BCP(事業継続計画)を作っておくとか、平時のときから「工場の火災が起きたら」といったシナリオを作って机上で訓練をしておくとか、そういった準備をしておくことで、今のようなパンデミックの状況でも対応できるわけです。
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