執筆者情報
石橋 善一郎
(イシバシ ゼンイチロウ)
一般社団法人日本CFO協会 主任研究委員兼FP&Aプロジェクトリーダー
株式会社常陽銀行 社外取締役/米国管理会計士協会(IMA)グローバルボード及び東京支部 理事/認定NPO法人芸術と遊び創造協会 監事
富士通株式会社、富士通アメリカ、株式会社コーポレートディレクションズ、インテル米国本社ファイナンス・コントローラーを経て、インテル株式会社最高財務責任者に就任。D&Mホールディングス株式会社にて執行役兼最高財務責任者、日本トイザらス株式会社にて代表取締役副社長兼最高財務責任者、日本マクドナルド株式会社にて上級執行役員兼最高財務責任者代理を歴任。
東北大学会計大学院国際会計政策コースにて教授、早稻田大学大学院商学学術院、一橋大学大学院経営管理研究科、相模女子大学大学院社会起業研究科、筑波大学大学院グローバル研究院にて非常勤講師を歴任。
著書に『CFO最先端を行く経営戦略』(中央経済社、2020年、共著)、『CFOの履歴書』(中央経済社、2019年、共著)、翻訳書に『BSC戦略マネジメントハンドブック』(中央経済社、2009年、共訳)、『インテルの戦略』(ダイヤモンド社、2006年、共訳)、『脱予算経営』(生産性出版、2005年共訳)がある。
執筆記事一覧
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経営参謀としてのCFO
なぜワールドクラスはメガトレンドを戦略に落とし込めるのか──“阿吽の仕組み型”による企業経営(ゲスト:一般社団法人日本CFO協会/一般社団法人日本CHRO協会 主任研究委員 日置圭介氏)
『ワールドクラスの経営 日本企業が本気でグローバル経営に挑むための基本の書』(ダイヤモンド社)の共著者である日置圭介氏にコーポレート組織のあるべき姿について聞いた前編に続き、後編では「中長期的目線」と「足元のコミットメント」を組み合わせた戦略と計画の立て方、M&Aやバイアウトなどによる「事業の足し引き」など、真のグローバル企業の経営手法をおさえた上で、日本企業が克服すべき課題について提言がなされた。
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経営参謀としてのCFO
日置圭介氏に聞くワールドクラスの経営──ファンクションベースの組織設計とリソース・アロケーションとは(ゲスト:一般社団法人日本CFO協会/一般社団法人日本CHRO協会 主任研究委員 日置圭介氏)
インテルの日本法人と米国本社でFP&A (事業部コントローラー)とCFO職(日本法人)に就き、日本におけるFP&Aプロフェッションの啓蒙活動に携わる石橋善一郎氏をホストに、CFOを中心としたコーポレート部門の果たすべき役割、日本企業の課題について議論していく本連載。今回は2020年9月に上梓された『ワールドクラスの経営 日本企業が本気でグローバル経営に挑むための基本の書』(ダイヤモンド社)の共著者である日置圭介氏(日本CFO協会・日本CHRO協会 主任研究委員)をゲストに迎え、「真のグローバル企業」のマネジメントについて聞く。
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経営参謀としてのCFO
なぜ「管理会計」が共通言語なのか──CFOによる「予予分析」の導入と「非財務価値」の向上(ゲスト:スリーエム ジャパン株式会社 代表取締役社長 昆政彦氏【後編】)
前編では、財務的価値向上だけでなく社会的価値を上げる「イノベーションプロセスでのCFOの役割」について、スリーエム ジャパン株式会社 代表取締役社長である昆政彦氏にお話を伺った。後編では、ビジネスリーダーと共に「管理会計」を共通言語として、予実分析ではなく「予予分析」を通じて経営管理を実践していくプロセス、経営参謀として“社長を勝たせる”ためにCFOが担うべき役割についてお話を伺っていく。
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経営参謀としてのCFO
スリーエム ジャパン昆社長が語るイノベーションにおけるCFOの役割、2つの「アカウンタビリティ」とは(ゲスト:スリーエム ジャパン株式会社 代表取締役社長 昆政彦氏【前編】)
CFOは最高財務責任者としてファイナンスの観点で経営の舵取りを担う役割ではあるが、ESGやSDGsへの取り組みなども投資判断として注目される昨今、企業の社会的価値向上に対する役割も求められるようになった。経営参謀として、コーポレート部門のトップとして、CFOは今後どう貢献していくべきなのか。CFOとして財務的価値と非財務的価値の両輪を回すことに挑戦し、現在は代表取締役社長としてさらにもう一段階高い視座で経営に取り組んでいる、スリーエム ジャパン株式会社 代表取締役社長の昆政彦氏にお話を伺った。
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経営参謀としてのCFO
事業撤退に直面したCFOによる事業投資の再配分──バーゲルマンとミンツバーグに学ぶ、創発的戦略とは?(ゲスト:日本CFO協会 主任研究委員 兼 FP&Aプロジェクトリーダー 石橋善一郎氏【後編】)
米国企業では一般的にCFO組織の一部である「FP&A」は、大きな事業転換の場面において事業部長のビジネスパートナーとしてどう寄与すべきか。環境変化により変更を余儀なくされる戦略をどのように形成し、実行をサポートすべきか。インテルの日本法人と米国本社でFP&AとCFO職(日本法人)に就き、インテルの歴史に残る経営判断の場に携わった経験を持つ石橋善一郎氏。後編では、米国本社の事業部コントローラーとして事業撤退の当事者となった際の経験、今後のCFO組織により必要となる、計画的戦略と創発的戦略の融合に関して、事業戦略と財務戦略を高度に統合するCFO組織の理想像を伺った。
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経営参謀としてのCFO
石橋善一郎氏が語る、「経営参謀としてのCFO」──FP&Aが果たすべき経営判断における役割とは?(ゲスト:日本CFO協会 主任研究委員 兼 FP&Aプロジェクトリーダー 石橋 善一郎氏【前編】)
もともとCFO組織は米国企業で発展し日本に導入されてきた経緯があるが、同様に米国企業ではCFO組織の一部として一般的である「FP&A (Financial Planning & Analysis)」については日本ではそれほど知られていない。経営参謀としてCFOは時に大きな事業判断に迫られる時がある。現場と連携してコミュニケーションを密に取り、足並みをそろえて意思決定するために、どういう組織が理想的なのか。インテルの日本法人と米国本社でFP&A (事業部コントローラー)とCFO職(日本法人)に就き、インテルの歴史に残る経営判断の場に携わった経験を持つ石橋善一郎氏。FP&Aとは何か、高度な経営判断の寄与するCFO組織とその中核になるFP&Aはどう支援すべきか、お話を伺った。