本ツールは、9月16日に発表した「DX経営ガバナンス」強化支援サービスの一環として開発したもので、AIやRPAに投入するデータの質がDXの成功に大きく関わることに着目し、データの質を継続的に担保していく取り組みを行ううえで必要な態勢について、ベストプラクティスなどとのギャップ、強みや弱み、改善点を識別し、現状を診断するもの。
近年、データに基づいた意思決定を行うために、バラバラに管理していたデータを統合し、データ基盤を構築する取り組みを行う企業が増えている。データ管理が一元化されると、全社的な情報の流れが整理され、データの定義が共通化されるとともに、管理コストが下がり、セキュリティが強化される。
しかし、データ統合や管理一元化の過程で、“データの蓄積レベルが中途半端で戦略と適合していない” “AIやRPAに投入されるデータの質が担保されているか不明である” “データ基盤を作ったが継続する仕組みがなく陳腐化した” “データに関する明確な管理ガイドラインや指針がなく、データの質に対する証明ができない”などの懸念の声があがっている。
データガバナンス・管理は継続することが難しい取り組みであり、多くの会社が、取り組んだにもかかわらず、継続ができず失敗してしまった経験を持っているのだという。
PwCあらたでは、このような状況から、データを対象とした、持続可能なデータガバナンス・管理が必要であると考え、アシュアランス業務で培ってきたガバナンス、セキュリティ、内部統制・業務監査などの知見、経験を活かし、持続的なデータガバナンス態勢が構築されているかを診断し、また態勢構築のための必要事項を洗い出すツールを開発した。