過去の成功体験を捨てるのではなく、丁寧に棚卸しする
宇田川:三木さんは東洋製罐の創業者を曽祖父に持つ方です。現在は、資本関係はありませんが、創業家出身ということもあり会社への深い愛情があります。その三木さんが、100年以上続く会社の歴史を振り返っていきました。
そもそもの会社の始まりは、まだ食糧が十分でない時代、海洋立国として日本の海洋資源を人々に行き渡らせるには缶が必要だと考え、海外から技術を取り入れて製造を始めたことにあります。広く世の中を見渡して課題を捉え、最先端の技術を取り入れてアプローチするという姿勢が創業時からありました。