ファーストリテイリングに学ぶ、日本企業の勝ち筋
──3つのメガトレンドにおいて、かなり出遅れている印象のある多くの日本企業には勝ち筋が残されているのでしょうか。
山本:もちろんです。チャンスがないと思ったら、私だってこんな発信はしていません。まず、「理系の高校生のレベル」で言えば、日本は世界でもトップクラス。ですから、こうした理系人材の卵をしっかりと引き上げること。また、日本には優秀なエンジニアも数多くいます。ただ、よく言われる話ですが、日本のエンジニアの7割はITベンダーやSIerにいます。対してアメリカでは7割が事業会社にいる。この違いはかなり大きいです。こうした才能をきちんと配置し直せば、まだまだ化けるポテンシャルはあると思っています。