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「大企業による新規事業」のリアル

富士通アクセラレーターに聞く、既存の事業部を巻き込みスタートアップと伴走するプログラム設計

第15回 ゲスト:富士通株式会社 イノベーション鈴木氏、春日井淳史氏、松尾圭祐氏

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 新規事業開発に携わる方へのインタビューを通じて、大企業内の新規事業開発における美学を探る本シリーズ。今回のゲストは、富士通株式会社でスタートアップと社内の事業部の協業を支援する「富士通アクセラレータープログラム(FUJITSU ACCELERATOR)」でアクセラレーターとして活躍する、イノベーション鈴木氏、春日井淳史氏、松尾圭祐氏です。  これまでスタートアップと約100件の共創を行ってきたFUJITSU ACCELERATORの、大事にしていることや大企業だからこそ考えるべきことなどを聞きました。聞き手は本気ファクトリー株式会社代表取締役の畠山和也氏です。

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マーケットアウトでサービスを生み出す富士通のアクセラレータープログラム

畠山和也氏(本気ファクトリー株式会社代表取締役、以下敬称略):富士通アクセラレーター事務局は、富士通内の事業部とスタートアップの協業を支援するチームだと聞いています。M&Aなどは担当しないということなのでしょうか。まず概要をお聞かせください。

イノベーション鈴木氏(富士通株式会社 FUJITSU ACCELERATOR事務局、以下敬称略):M&A、PMI、投資、協業のそれぞれで、専門家がチームを作っており、我々は協業に特化したチームです。具体的には、スタートアップをソーシングし、書類選考、個別面談、協業検討、商品化立ち上げ等を伴走する、といったことをしています。新しいサービスを世に出すことを目指しているので、最初から富士通内の事業部門とのマッチングをかなり意識していますね。

 また、大企業の技術などとスタートアップの技術や商品、スピード感などを掛け算して圧倒的な価値を作り、マーケットアウトで最初から売れるものを目指しています。大企業内のシードアクセラレーターは増えていますが、「新規事業が必要だから」という理由で行うところもある中で、我々は一線を画していると思います。新規事業が欲しいという理由で事業を作るのはおかしいですよね。世の中に課題があり、それを解決するために商品・サービスを作るのがあるべき形ではないでしょうか。

畠山:おっしゃる通りです。次に富士通のアクセラレーターの特徴を教えてください。

鈴木:一番大きいのは、メンバー全員が何らかの新規事業立ち上げを経験していることです。また、社内の決裁者を巻き込んで運営していることも特徴です。特に、決裁者の中でも実際の事業化・商品化に繋げられる方々に関わってもらうようにしています。それから、本気で商品化・サービス化を目指しているので、富士通がまず“一番風呂”に入ってその商品・サービスを試すことも特徴だと思います。これらはすべて、我々の経験から生まれてきたものです。

畠山:ではこれから、具体的な経験や内容を教えていただきます。

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この記事の著者

フェリックス清香(フェリックスサヤカ)

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