今回実証実験を実施するアプリケーションでは、2次元バーコード等の読み取りを必要とせず、展示品にスマートフォンをかざすだけで3DCGや動画で展示品の紹介やクイズ等が表示される、ARガイドコンテンツを体験することができる。ARガイドは2つのコースから選択でき、コース内ではアニメーションによるガイドに沿って展示品にまつわるコンテンツを視聴することができる。両社は、各ユーザーが興味を持ったコンテンツを理解度に合わせて自身のペースで歩きながら鑑賞でき、新たな発見につながる体験を提供するという。また、5G時代に求められる低遅延、高セキュリティなどの特徴をもつMECの技術を活用しているため、複雑かつ大容量のデータ処理が必要なARコンテンツを、スマートフォンへの負荷を軽減しスムーズに鑑賞することができる。
このアプリケーションは、スマートフォンのみで各展示の説明や関連コンテンツ等を鑑賞できるため、来館時の人やモノとの接触機会を削減しながらも、既存の展示に新たな情報を付加した施設ナビゲーションの実現が可能だという。
今後は、本実証実験で得られた有用性の検証結果を踏まえ、5G時代のソリューションとしてミュージアムや観光施設、商業施設などへの展開を視野に入れた実用化への検討を進めていくとしている。