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医療ビッグデータに基づく疾患発症予測AIで地域医療のDXを推進 JMDCや長久手市らがプログラム開発

 JMDCと長久手市は、糖尿病患者を対象に疾患発症予測AIを用いた「透析・虚血性心疾患予防における医療連携プログラム」を、アステラス製薬、スギ薬局、ライフログテクノロジーと共同で開始する。

[公開日]

[著] BizZine編集部

[タグ] テクノロジー 医療 AI DX

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 このプログラムは、JMDCが民間医療データベースとしては国内最大級の医療ビッグデータである「JMDC Claims Database」を用いて開発した疾患発症予測AIを活用している。AIにより抽出された透析および虚血性心疾患の発症リスクが高い対象者に、かかりつけ医と専門医の連携の促進とICTを活用した多職種連携による生活指導を提供していく。患者のQOL(Quality of Life:生活の質)の向上と医療費適正化の実現に貢献していくという。

 人工透析を導入した場合、患者のQOLが著しく低下するとともに、年間で約500万円の医療費が必要となる。同様に虚血性心疾患をはじめとする循環器系疾患の医療費は傷病分類別医療費構成割合で第一位であり、医療経済的にも社会的負担が大きくなっている。このプログラムは、将来高額な医療費が発生する集団を特定し介入することで、大幅な医療費抑制効果が期待できるという。

 本プログラムでは、専門医とかかりつけ医のみならず、薬局薬剤師と管理栄養士(スギ薬局)が加わり、専門性の高いアドバイスによってより良い治療と対象者の行動変容が期待される。専門医と薬局薬剤師、管理栄養士(スギ薬局)による指導をWebコミュニケーションアプリを用いて実施することで、対象者の状態に合わせた細やかな指導を行っていく。

 また、アステラス製薬が、専門医とかかりつけ医のプログラム協力支援の架け橋となり、重症化予防の啓発啓蒙と医師連携の強化に貢献することでステークホルダー間の連携の一翼を担うという。