上司を部下と思えてこそ、創業者以上の魂が宿る
嶺井:ほかに承継にあたりこの施策が良かったというものありますか。
南:先ほども述べましたが、僕にとって経営では、願いと約束のセットが自分を律するうえで重要です。「こうありたい」というのが願い。あとはその願いへ「どこまでコミットできるか」というのが約束。私たちの願いは、この会社の中で社会にインパクトを与えるような事業や取り組みが新しく生まれ続けること。それがVisionalのミッションそのものです。そうすると、今まで以上に、会社としては経営人材が必要となり、そのような人材が育ち、また社外から集まってこないといけません。それが会社のみんなと共有してきた願いであるならば、その願いを実現するための行動を起こすべきだと思います。これが、創業事業であるビズリーチ事業を次世代の経営者にバトンタッチしていくと決めた自身の思考プロセスです。