新規事業担当者が改めるべき“意識”
畠山:新規事業7つの大罪は、本当にそうだと思う一方で、組織人として会社が求めるマインドセットになっていくと、7つの大罪を犯しがちだということはよくわかります。たとえば、「お前はどうしたい?」がキャッチフレーズであるリクルートで働いていた時ですら、自分の意志が邪魔になるシーンがありました。意志を殺さなければ仕事が進まないという働き方をしていれば、1つめの大罪「意志なき起業」になりますよね。
また3つ目の大罪「顧客なき事業」で、「事業とは、マネタイズをしながら顧客に価値を提供するものであるはず」とおっしゃいましたが、企業に勤めていると目の前のものがすべて“カネ”であるという感覚が持てませんよね。その結果、経費をやたらに使ってしまったり、社外の人にも「とりあえずお話を聞かせてください」などと、気軽に言ってしまったりしています。