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『ジョナサン・アイブ』に学ぶデザインとイノベーション

書評:『ジョナサン・アイブ』/他2冊

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コンセプトの作り込みは「ストーリーと感情」

デザインのはじめの段階、目標を定めようとする段階では、製品のストーリーについて語り合う。つまり、製品をどう見るかについて話し合うんだ。その製品に何を感じるか、物ではなく感情について話し合う。
『ジョナサン・アイブ』より。

 コンセプトの作り込みでは「ストーリー」、そして「感情」について徹底的に話し合われる。決して機能やコストではない。このストーリーのくだりを読んだ際、潰れそうなあられ工場をリ・デザインして立て直した、株式会社つ・い・つ・いの遠藤社長の言葉を思い出す。

デザインし直したというよりは、ストーリーをつくりました。

 「ついつい食べちゃうあられ」を届けるための素材や味付け、作り方からネーミング、包装、店舗設計までを行った。そして、お客さんが商品を友人に勧める際、商品についてではなく「高級でオシャレなあられを六本木ヒルズで買った」というストーリーを紹介していると聞いてストーリーの大切さを再認識したという。

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津田 真吾(ツダ シンゴ)

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