今回のプログラムは、非正規雇用労働者の雇用が失われた女性を対象とし、人材確保が急務とされるSAP人材として育成することで、スキルアップと新たな就労機会を提供するもの。これにより、一人でも多くの女性と企業を繋ぎ、雇用機会を生み出し、不足するSAP人材を確保するとともに、女性の雇用問題の解決に貢献するという。
第一弾として開始する沖縄県では、観光をはじめとする「第3次産業」の割合が高いことなどから、リモートワークや時短勤務などの柔軟な働き方が可能な職種が少ない傾向にある。そこで、このプログラムを実施することで、地方創生のための人材育成支援、雇用創出、さらには多様な働き方を選択できる社会の実現に寄与する。
人材教育・育成支援
高品質なソフトウェアテストスキル/マネジメントスキルを持つ人材育成支援を実施しているSHIFTのヒンシツ大学のカリキュラムの提供を受けて、これまでに多くの女性のデジタル人材育成してきたMAIAが、IT初心者の方でもスキルを身に着けられるSAPテスターとしての教育を開発し、育成する。
働く場の創出
アビームコンサルティングは、MAIAが育成したSAP女子の就労制約を加味しワークシェアリング方式でアサインする。実際のプロジェクトでは、SHIFTが保有するソフトウェア品質保持技術のもと、品質・納品管理を実施する。
SAP女子(人材)のマネジメント
MAIAでは、育成された女性に対してのキャリアコンサルティングや、コミュニティー形成、アサインの管理を実施し、中間就労として案件に関わってもらうことでライフスタイルにあった働き方を提案していく。
これを受けてSAPジャパンは、長年培ったテクノロジーや知見を活用し、教育から働く場の創出に至る全体の支援を実施する。アビームコンサルティングは、数十年にわたるSAPとの強固なパートナーシップと最新テクノロジーへの先進的な取組みのもと、企業変革実現を支援していく。SAPを活用したビジネス支援の実績や知見を豊富に有することから、より多くの就労機会の提供を実現するという。
4社は、不足するSAP人材の確保と女性雇用問題解決の一助となることを目指し、初年度は、1,000名のSAP女子(人材)の育成を目標として、活動を展開するとしている。