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ビジネスアジリティとデザイン

体験デザインをデジタルプロダクトへと正しく翻訳する──顧客も含めたチームで行うUIデザインとは?

第4回

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スタイリングの導入デザイン:プロダクトの「人格」を定める

デザインディレクション例
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スタイリング:ワイヤーフレームを元に色や文字、形状等のUI表現を可視化する

 ワイヤーフレームを作成し終えると、ビジュアルデザインの後半フェーズになります。「スタイリング」ではワイヤーフレームを元に色や文字、形状等のUI表現を加え、より実装されたプロダクトに近づけていきます。そのため、さらに個々人の好みや印象論が先行しがちになります。前頁では、コアバリューやペルソナを元にデザインディレクションを定め、それを元にレビューをしていくことをお伝えしました。しかし、デザインディレクションはあくまで「大局的なUIの方針」であり、UIの色や文字、アイコンの形状などのスタイリング(表現)要素を細かく定義するものではありません。ここではスタイリング要素をチーム内で定義していくための「導入デザイン」を紹介していきます。

 皆さんは、日々プロダクトを使っている中で、そのプロダクトに対して「かわいい」「かっこいい」といったような印象を持つことはないでしょうか? このユーザーの心の中に描かれる印象こそが、デジタルプロダクトの「人格」と言えます。これはキャラクターと置き換えてもいいかもしれません。例えば、同じモチーフ/メタファーのキャラクターがあったとしても、それぞれに対しての印象は異なるでしょう。同じ様に、いくつかのデジタルプロダクトが同じメッセージを発信しても、ユーザーの捉え方は異なってきます。これこそがデジタルプロダクトがもつ「人格」の違いです。では、この「人格」はどのように形成されるのかを説明していきたいと思います。

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澤田 浩二(サワダ コウジ)

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