電通デジタルと電通は、各プラットフォームより提供される「Data Clean Room」を活用したソリューションの開発を進めている。その一環として、2018年よりFacebook社から先行的にライセンスの提供を受け、いち早くFBAA活用の取り組みを進めてきたという。
FBAAでは、広告接触・動画視聴・バナークリックの有無など、Cookieでは得られなかった豊富な情報が、利用者の許諾に基づきFacebook国内利用者2,600万人およびInstagram国内アカウント3,300万のデータに統合される。FBAAのアウトプットデータは、個人の特定につながらないように設計されているため、電通が保有するテレビ視聴データや位置情報データを含むPeople Driven DMPのデータ、購買データ、クライアント企業の1stPartyデータを、プライバシーが保全された状態で利用することが可能となる。
これにより、ブラウザごとにデータを取得するCookieでは分断されがちだった情報を、“人”起点で統合することができるという。その結果、テレビCM~Facebook/Instagram広告~来店~購買~リピートまで、マーケティングニーズに沿った「オンオフ施策を横断した柔軟な分析」「精緻な効果の測定」と、それに伴う「顧客体験の設計」「メディアプランニング」を、統合的に、かつ、継続的に実行することが可能になったとしている。
両社は、約10社を超えるクライアント企業との実証実験を重ね、Facebook/Instagramに広告を出稿される、幅広いクライアント企業に、下記メニューを提供することが可能になったという。
FBAAを活用したオンオフ統合分析ソリューションメニュー
- テレビCM×デジタル広告×デジタルOOH計測
- ペイドメディア最適予算配分
- 購買起点PDCA(インストアの購買)β版
- 大規模シングルソースパネル分析
- アドホック分析