NTTグループとシドニー工科大学(以下、UTS)は、ニューサウスウェールズ州(オーストラリア)における安全でスマートな街づくりに向けて、提携したことを発表した。
本提携を通じて、NTTグループとUTSはニューサウスウェールズ州の経済成長の促進と、現地の雇用と人材の育成、テクノロジーのグローバル展開を支援。UTSが持つ研究施設と、NTTグループのDX開発能力を活用し、以下の分野における協業を推進するという。
- 先端技術・製品の開発
- 先進的なR&D技術を用いた市場開拓
- 産学連携によるスタートアップエコシステムの構築
協業の第一弾として、NTTグループのABE(Attribute Based Encryption:属性ベース暗号)技術を活用した暗号化情報共有プラットフォームの実証を行うほか、UTSの技術開発部門であるRapidoと共同でUTS内のシステムへの適用を実施するとしている。
本取り組みを通じてNTTグループとUTSは、シドニーにおけるサイバーセキュリティ分野の協業を加速し、新たなR&D技術の市場開拓を推進するという。
また、本協業を拡大し、5Gビジネスとユースケースを創出するための5G DXスクエアの設立や、URV技術と組み合わせたスポーツアナリティクス分野でのイノベーション推進も加速。さらに、将来的にデジタルツインやサイバーセキュリティ、量子コンピューティングの分野に協業を広げ、ニューサウスウェールズ州における将来のデジタルプロフェッショナルの教育とトレーニングを支援するとしている。
加えて、サステナビリティや脱炭素をはじめとする技術の創出を支援することで、社会環境と経済価値を発展させ、現地の雇用と人材の育成、テクノロジーのグローバル展開による経済成長を促進するという。