銀行や金融に忌避感を持つデジタルネイティブへのアプローチ
今回のプロジェクトでは、調査により、デジタルネイティブの大半が銀行に興味関心がない状態、あるいは忌避感を持っている(お金のことが苦手で、難しそうで考えたくないと感じている)ことがわかっていた。
「通常のサービスデザインの手法に則るなら、本丸であるファイナンシャルサービスを中心に、顧客のインサイトやジャーニーを作っていくのが自然だが、そうしたやり方では、ターゲットとしたいデジタルネイティブの多くに興味を持ってもらえない状況になってしまいます。真の顧客中心思考で作るには、あえて金融から離れた目線で、興味関心のない層までを取り込んでいく必要がありました」
そこで、デジタルネイティブ世代の多くが好むファッションやアート、あるいは彼らが住まうソーシャルメディアなど、彼らの興味関心や生活、特性と金融サービスとを掛け算するアプローチをとった。