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「三位一体の経営」の実践者

ラクスル松本CEOと語る、三位一体の経営──投資家を社外取締役に加えたガバナンス体制と経営人材の育成

ゲスト:ラクスル株式会社 代表取締役社長CEO 松本 恭攝(まつもと やすかね)氏

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ラクスル流「Board3.0」は経営人材育成の場

中神康議
みさき投資株式会社 代表取締役社長 中神康議氏

中神:非常に興味深いです。コロンビア大学のジルソン教授とゴードン教授が提唱した「Board3.0」への移行そのものですね。

Board3.0
出典:経済産業省「WICIシンポジウム(Session5)」(P41、2019年11月24日)
クリックすると拡大します

 両教授は、米国における取締役会に期待される役割の変化に応じて、経営と執行が渾然一体となった「マネジメントボード」を「Board1.0」、監督と経営・執行を分離し社外取締役を中心とした「モニタリングボード」を「Board2.0」だと定義しています。そして「Board2.0」では、社外取締役が適切に判断するための十分な情報と資源が与えられず、モチベーションも限定されているという点で取締役として期待される役割を果たせないのではないかと問題提起しています。その問題点の解消のために、社外取締役に大株主のファンドの中堅幹部を入れる「Board3.0」を提言しています。

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栗原 茂(Biz/Zine編集部)(クリハラ シゲル)

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