キリンホールディングスは、長期経営構想「キリングループ・ビジョン2027（以下、KV2027）」の実現に向けた第2ステージとなる「キリングループ2022年-2024年中期経営計画（以下、2022年中計）」を策定した。
新たな中計をスタートするにあたり、社会環境の変化に対応するために、多様なステークホルダーとの対話を通じて10年先を見据えた「持続的成長のための経営諸課題（グループ・マテリアリティ・マトリックス：GMM）」を再評価。また、「CSVパーパス」の改訂を行い、新たに設定した「CSVコミットメント」の達成に向けて「食領域」「医領域」「ヘルスサイエンス領域」の3領域において、CSV経営をさらに推進していくという。
「キリングループ2022年-2024年中期経営計画」
2022年中計においてもKV2027の基本的な方向性は変えず、CSVを経営の根幹に据え、既存事業の強化と新たな価値の創造を図っていく。2022年中計は、変革の基盤づくりを行った2019年中計から、新たな成長軌道へシフトし、KV2027実現に向けた成長ストーリーを固めていくステージとなる。具体的には、
- 「食領域」の利益増大
- 「医領域」のグローバル基盤強化
- 「ヘルスサイエンス領域」の規模拡大
を軸に戦略を組み立てていくという。ポートフォリオマネジメントの強化や投資の優先順位の明確化を通じ、経営資源を集中させることで、3領域の成長による企業価値向上を目指すとしている。
同時に、ポストコロナを見据えた「イノベーションを実現する組織能力」の強化や、キリングループのDNAである品質本位の徹底、効率と持続可能性を両立するSCM（サプライチェーンマネジメント）体制の構築、価値創造を支えるガバナンスの強化により、強固な組織基盤を構築していくという。
