KDDI、東急、みずほリサーチ&テクノロジーズ、渋谷未来デザインで組織している「バーチャルシティコンソーシアム」は、メタバース/都市連動型メタバース業界の発展に向けた「バーチャルシティガイドライン ver.1」を策定した。
このガイドラインは、経済産業省と渋谷区をオブザーバーに迎え、バーチャル渋谷の運営や実在都市のまちづくり活動に携わる事業者および専門家での議論とそれぞれの持つ知見をもとに、メタバース/都市連動型メタバース設立・運用時の注意点や検討項目を明文化したもの。
ガイドラインとその行動指針である「バーチャルシティ宣言」の考え方は、バーチャル渋谷などに順次反映させていくとともに、他のメタバース関連事業者にも活用を提案していくことで、利用者や利害関係者、プラットフォーム提供者が安心安全に活用できる空間を目指すとしている。
今後コンソーシアムでは、ガイドラインver.2に向けてガイドラインver.1で未整理となっている、プライバシーや利用者権利の保護、メタバース間の相互運用性の確保、渋谷以外の他都市での適応に向けた整理などを継続議論していく。また、メタバース領域で業界や企業の垣根を越えて最先端の情報や世界観を広く共有するハブとなることを目的に2022年3月に設立されたMetaverse Japanとも連携していくという。さらに、行政、自治体、民間企業などで進めていくルールメイクの議論に積極的に参加していくとしている。