ヤマハはミニストップとともに、ヤマハが開発し、SoundUD推進コンソーシアムが350社団体の会員と共に共通規格化、普及推進している「SoundUD」の技術を活用した無人ミニコンビニの実証実験として、実証店舗を7月4日にヤマハ東京事業所内にオープンする。
同取り組みでは、ミニストップが展開する初期費用0円のオフィスコンビニ「ミニストップポケット」に、「SoundUD」の技術を活用した機能を組み合わせることで、利便性を付加しながらも導入コストを低く抑えた無人ミニコンビニの店舗形態を提案。オフィス、工場、病院、駅、学校、ホテル、休憩所など、マイクロマーケットと呼ばれる施設内の空き部屋や空きスペースに設置したパーテーション内に、簡単に無人コンビニを展開できるよう、実証店舗の利用状況を分析するという。
両社は同取り組みを通して、機能追加や顧客の利便性向上を図ることで、マイクロマーケットに無人ミニコンビニを設置しやすい環境を整え、各施設の利用者が快適に買い物できる環境づくりにチャレンジしていくと述べている。
主な機能は下記のとおり。
ミニストップポケットの従来機能
キャッシュレス決済
決済はマイクロマーケット専用に開発されたセルフレジによるキャッシュレスのみで、交通系、WAON、楽天edyといった電子マネー、およびQRコード決済に対応している。
SoundUD連携により実施する、無人店舗でも活用できる機能
簡単入店機能(専用アプリ不要)
施設内の空き部屋や、ドア付きパーテーションで仕切られたスペースなど、施錠可能な場所に導入することを念頭に置いて、スマートフォンをかざすだけの簡単入店機能を付加。新たに開発した「SoundUDトリガーボード」にスマートフォンをかざすと、開錠画面が立ち上がり、SoundUDの音響通信をトリガーに、施錠を解除して入店できる。専用アプリや事前登録は不要(初回入店時のみ、画面上で顧客属性を入力)。
ダウンロード可能な店内BGMおよびアナウンス機能
店内BGMやアナウンスは、専用アプリによるシンプルなシステムで、遠隔地からタブレットなどを使ってコントロールできる。BGMには、ヤマハのコンサートグランドピアノ「CFX」やベーゼンドルファーのコンサートグランドピアノ「インペリアル」などの音色を楽しめる録り下ろしの楽曲を用意。また、来店者は対応アプリを活用することで、店内で放送中のBGMを1日1曲まで無償でダウンロードできる。
来店特典付与機能
対応アプリを活用すれば、店内で流れるBGMに反応し、1日1回来店スタンプを付与したり、抽選に参加できたりなどの特典を付与できる。同機能は、来店特典を付与する期間や時間帯を絞ることで、特定の期間を対象とした来店促進や、店内の混雑時間の分散にも活用できる。