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ドコモ、JR東、積水化学、リコー発! 社内起業家4人が明かす、大企業での新規事業挑戦の“リアル”

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 近年、大企業の社内起業・新規事業創出プログラムが盛り上がりを見せている。しかし、その内情や起業家たちのリアルな葛藤はあまり知られていない。4月17日、積水化学のC.O.B.U.アクセラレーター、リコーのTRIBUS、NTTドコモのdocomo STARTUP、東日本旅客鉄道のON1000の4事務局がセミナーを開催。この4社が集った背景には、社内起業制度を通じて新規事業創出に取り組む中での共通課題がある。各社の知見とリソースを掛け合わせることで、より熱量の高い制度運営を目指していくその一歩目として、4社事務局合同セミナーが実現した。まずは、各社の社内起業家4名が登壇し、挑戦の裏側を紹介した。登壇者は、聴覚障がい者向けコミュニケーションサービス「Pekoe(ペコ)」を開発・推進しているリコーの岩田佳子氏、ワーキングマザー向けキャリア形成支援サービス「PeerCross」を立ち上げた東日本旅客鉄道(JR東日本)の小西好美氏、NTTドコモ発新規事業として、ヘアアイロンレンタルスポット「ReCute」を展開するReCuteの山下萌々夏氏、そして住宅領域の新規事業を起案して事業化へ向けて準備を進める積水化学の美濃希世直氏の4名。リコーの森久泰二郎氏をモデレーターに、イントレプレナーたちが直面した壁と、それを乗り越えた先の景色について語った。

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「私がやる」圧倒的な使命感と挑戦の原動力

森久:本日は各社の制度を活用して起業・事業化に挑む4名にお集まりいただきました。まずは「応募のきっかけ」から伺います。皆様は最初から「起業して世界を変えるぞ!」というような熱い志をお持ちだったのでしょうか?

美濃(積水化学):私の場合は、長年温めてきたアイデアがあり、いつかチャンスがあれば世に出したいと考えておりました。そんな中、今回「C.O.B.U.アクセラレーター」という社内起業制度が立ち上がり、私にとってはまさに「渡りに船」という状況でした。自分としては応募しないという選択肢は最初からなく、満を持しての挑戦でしたね。社内の人間からも特に意外な印象は持たれず、「美濃さんなら応募するだろう」と見られていたようです。

山下(ReCute):私は少し違って、最初は起業したいとはまったく思っていませんでした。新卒でNTTコミュニケーションズに入社したのも、大企業で安定して働きながら、副業で好きな事業をやれればいいなという程度の考えだったんです。ただ、研修段階で、私が「女性で若いから」という理由で会食に呼ばれて優遇されるようなことがあり、ひどく嫌な思いをしました。そのときに「絶対に見返してやるぞ」という反骨精神が芽生えたのが一つの原動力です。また、私自身が強烈にこのサービスを欲している「N1」の対象者だったため、この事業を世に出すための手段として、社内制度に乗り、VCから調達してスピンアウトする道を選びました。

岩田(リコー):私は、2019年にTRIBUSの前身となる制度が立ち上がったときに少しエントリーしたのですが、そのときはやりたいことが固まっていませんでした。しかし、同僚が1年先に通過して事業化を進めているのを見て、私も本気でやってみたいと思うようになりました。ちょうどコロナ禍になり、私が以前から業務外で開発を進めていた聴覚障がい者向けの支援ツールがないと、当事者の方々がリモート会議に参加できないという現実を目の当たりにしました。そこで、これを事業化して彼らが働き続けられる環境を守ろうと決意しました。選考が進み、勝ち残っていく中で、「これは私がやるべきことなのではないか」という強烈な使命を感じながら、ピッチを行うことで社内チームとして選ばれました。

小西(JR東日本):皆さんのような最初からの熱い使命感や反骨精神を聞くと本当に素晴らしいなと思います。私は「社長になりたい」とか「世の中を変えたい」という志は起案当時はまったくありませんでした。私は駅員から始まり、山手線の車掌、京浜東北線の運転手と、鉄道現場から歩んできた人間です。そんな私ですが、育休明けのタイミングで「小西さんは子育てが大変そうだから、補佐的な仕事でいいよ」と言われてしまい、“マミートラック”に陥ってしまいました。キャリアが停滞しているのに相談相手もおらず、「こんなサービスがあったらいいな」という私個人の悩みからON1000に応募したのがきっかけです。しかし、プログラムの伴走支援を受けながらペーパープロトタイプで検証を進めるうちに、この悩みは日本社会における女性活躍推進という根深い課題なのだと視座が上がり、「自分のキャリアを賭けて解くべき領域だ」と覚悟が決まっていきました。

東日本旅客鉄道 小西好美氏
東日本旅客鉄道 小西好美氏

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会社員から経営者へ。挑戦で激変した価値観

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この記事の著者

梶川 元貴(Biz/Zine編集部)(カジカワ ゲンキ)

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