アクセンチュアは2026年7月3日、年商30億ドル未満の成長企業に特化したAIおよびテクノロジー活用支援事業「Accenture Edge」を新設したと発表した。これまで大企業向けサービスで蓄積してきた専門知識や、主要なテクノロジー企業とのパートナーシップエコシステムを活用し、成長企業のビジネス拡大や業務効率化を後押しする方針である。

Accenture Edgeは、まず日本を含む世界の主要市場でエコシステムパートナーのソリューション導入支援を開始し、順次サービスを展開していく。アクセンチュアによると、成長企業向け市場は約2,400億ドル規模で、一桁台後半の高い成長率が見込まれる分野という。
アクセンチュアのジュリー・スウィート会長兼CEOは、「成長企業は大企業と同じようにテクノロジーやAI、サイバーセキュリティなど多くの課題に直面している。迅速かつ最適化されたソリューションによる成果を提供することで、新たな成長機会の獲得を支援したい」と述べている。
Accenture Edgeは、基幹システムのモダナイゼーション、AIの推進、顧客関係の強化、売上向上、セキュリティ強化、業務高度化といったニーズに対応。既存アセットや独自プラットフォームと、パートナー企業の技術を組み合わせ、迅速な成果創出に資する最適なソリューション提供を目指す。
日本においては、2025年8月にアクセンチュアに参画したSI&Cを中心に、国内外で実証された変革サービスを展開。従来の全社変革支援にとどまらず、再現性・拡張性の高い新ソリューション群の強化によって、多様な企業変革に対応できる体制を構築していく。
また、アクセンチュアとマイクロソフトの合弁会社アバナードとも連携し、クラウドやAI、セキュリティ領域での専門性を活かしたサービスも提供。成長企業によるAI・テクノロジー導入をスムーズに支援できるエコシステム体制が整えられている。
実際にChurchill Downs Incorporatedでは、アクセンチュアの支援で財務業務のモダナイゼーションとレポートの効率化を実現し、迅速な経営判断と成長基盤を構築した。The Keg Ltd.では基幹システムの近代化とセキュリティ強化、運用改善を推進している。
IT調査会社IDCの調査によると、成長企業向けITサービス市場は拡大を続けており、こうした企業は大手と同様の変革ニーズがあるにもかかわらず、エコシステムパートナーとの連携は十分ではない。Accenture Edgeは、専用オペレーティングモデルでこのギャップを埋めることを目指している。
アクセンチュアは今後も企業変革をリードするパートナーであり続けることを掲げ、AIを活用した変革や持続的な成長支援に注力していく。
【関連記事】
・アクセンチュア、AI中核の企業変革支援でAnthropicとの日本協業を本格化
・日本精工とアクセンチュア、AI活用の企業変革推進で戦略的パートナーシップ
・アクセンチュアとSAPジャパン、AI時代の基幹システム導入変革プログラムを本格展開
