キヤノンマーケティングジャパン(キヤノンMJ)、キヤノンITSメディカル(キヤノンIM)、キヤノンメディカルシステムズ(キヤノンメディカル)は、ヘルスケアIT事業の強化に向けて、キヤノンメディカルのシステムインテグレーション(SI)事業をキヤノンIMに統合することについて基本合意したと発表した。
この組織再編は、キヤノンIM、キヤノンメディカル双方で行っていた病院情報システムのSI事業に関して、キヤノンメディカルが持つ営業およびシステム構築、保守などSI機能をキヤノンIMに統合。顧客ニーズに合致したソリューションを効率的に提供できる体制を整えるという。
キヤノンIMは今回の統合を通じて、医療市場におけるシステムインテグレーターとしての体制を強化。医師の働き方改革や遠隔診療、医療情報の共有など、多様化する医療現場のニーズを捉え、これらの課題に応える最適なソリューションをSIとともに提供するという。また、災害対策やサイバー攻撃に対応する情報セキュリティ体制の構築、および医療ドキュメントの電子化支援など、新たなサービスの提供も含めて医療のデジタル化と運用をトータルでサポートするとしている。
キヤノンメディカルは、病院情報システムのソフトウェア技術、およびAIと3Dを活用した画像解析技術の開発を加速。読影支援ソリューション、診療支援ソリューションなどの分野に注力することにより、医療現場のDXおよび効率的な運用をサポートし、患者中心のケアを提供する医療施設の支援を強化していくという。
3社は今後、病院情報システムのSI事業に関して、2023年中の統合を目指して具体的な協議を進めていくとしている。