フォースタートアップスは、自社サービスである『STARTUP DB (スタートアップデータベース)』において「2022年上半期 国内スタートアップ投資動向レポート」(以下、本レポート)を公開した。
本レポートでは、『STARTUP DB』が独自に調査したデータを集計し、2022年上半期における国内スタートアップの投資の動向を、スタートアップ、投資家、新規組成ファンド、IPO、M&Aなどの多様な切り口で、2019年以降との比較も交えながら知ることができる。
「2022年上半期 国内スタートアップ投資動向レポート」目次
- 1章:合計資金調達金額と調達実施企業数の年次比較
- 2章:資金調達金額の平均値
- 3章:2022年上半期 評価額ランキング
- 4章:2022年上半期 資金調達金額ランキング
- 5章:2022年上半期 投資家出資件数ランキング
- 6章:2022年上半期 事業会社・CVC投資件数ランキング
- 7章:新規組成のファンド数、組成額ランキング
- 8章:2022年 上半期 スタートアップEXIT情報
- 番外編:STARTUP DB編集部が選ぶ注目のM&A事例
- 9章:2022年上半期国内スタートアップ動向まとめ
- 10章:『STARTUP DB ENTERPRISE』のご紹介
レポート内容の一部ハイライト
合計資金調達金額と調達実施企業数は対2021年度比で大きく減少するも、2019年度、2020年度比では変わらず堅調な推移
上図は、上半期における合計資金調達金額の推移を表している。2019年上半期は4,079億5,700万円、2020年上半期は4,505億400万円、2021年上半期では6,384億5,399万円で、2022年上半期では約4,566億700万円となっている。カカオジャパンによる542億円の調達やPayPayの合計800億円の調達により押し上げられ、爆発的な投資額増加を誇った2021年上半期と比較すると大きく落ち込んでいるものの、2019年と比較をすると継続的な成長傾向にあることがわかる結果に。また、資金調達実施企業数は2019年以降でもっとも少ない数値となっており、1336社に留まっている。
2022年上半期は3月の資金調達金額が最も高く1,068億円に
2022年上半期においては、3月の合計資金調達金額が最も高く、1,068億円に。同期間では、Synspectiveの119億円、テラドローンによる80億円の大型資金調達が発表された。また、2月における合計資金調達金額は2020年以降の同時期で最も高く、2022年上半期の中でも月別の合計資金調達金額では2番目にあたる878億円となっている。ソフトバンクロボティクスグループが100億円の資金調達を発表したとともに、DAIZ、サイカ、トレタ、iYell、ベースフードの計5社がそれぞれ20億円以上の資金調達を発表した時期と重なる。
2022年4月以降は月間合計資金調達金額とあわせ、合計資金調達実施企業数も大幅に減少
資金調達実施企業数をみると、2022年の1月、2月の資金調達実施企業数は2019年以降の同時期と比較して最多。一方、2022年4月以降は月間合計資金調達金額とあわせ、合計資金調達実施企業数も大幅に減少していることが伺える。