革新性と柔軟性に富む組織にある組織文化とは
「敬意をもつ」のような絶対的で肯定的な表現と比べ、「このようなジレンマに遭遇したとき、この会社では全員がこちらを選ぶ」という表現の方が大きなインパクトをもつ。そのことを参加者にも実感させるために、メイヤー氏は実際に起こり得るジレンマと取り得る選択肢を提示し、どちらを選ぶかを考えさせた。
例えば、「後日チームに大きな影響を及ぼす可能性のある組織変更について知ったとき、すぐにチームのメンバーに知らせるべきか」という問題。「すぐに伝える」という選択肢も「確信がもてるまで待つ」という選択肢も一理ある。こういう状況が「ジレンマ」だ。一般的にどちらが正解とは言えないが、透明性を重視する組織文化をもつ企業であれば、前者を選択するのが望ましいはずだ。