PwCコンサルティングは、メタバースを活用した社内コミュニケーションに関するコンサルティングサービスを提供開始する。
同サービスは、企画立案からイベントのコンテンツ制作、イベント運営から開催後の効果検証までを網羅。社内コミュニケーションには、事業戦略浸透や従業員エンゲージメント向上、社員間コミュニケーションの活性化を目的としたものなどが含まれ、準備から実行までに要する期間は約5ヵ月だという。
- 社内戦略の確認、イベントの目的設定・設計
- イベントのコンテンツ企画
- VRゴーグルの貸し出し
- VRゴーグルなどの配送を含むロジスティクスの実行
- メタバース環境の構築
- イベント運営
- イベント開催後の満足度測定、効果測定、結果集計・分析など
同社がまとめた調査レポート「大規模メタバース社内イベント実証実験」によれば、VRを活用したイベントへの再参加意識は高く、VRゴーグルを用いて参加した人の約96%が「次回も参加したい」と回答。また、「社内戦略に対する理解度の変化」についての調査結果を要素分解して評価したところ、「内容理解のしやすさ」というポイントについて、メタバースイベントの有効性が示唆されていたという。
一方、VR酔いや、機器のセットアップ、プライバシーやセキュリティに関してネガティブなイメージを持つなどの課題も示された。同サービスでは、社内戦略の理解度の高さに着目しサービス設計するとともに、調査で特定した課題を回避・低減することを考慮していると述べている。