凸版印刷とジャパン・メディカル・カンパニーは、乳幼児体内の健康状態を可視化するセンサーなどを搭載した乳幼児向け頭蓋骨形状矯正ヘルメットを2027年9月までに販売開始することを目指して、9月より共同開発を開始した。
両社は、2021年3月に資本業務提携契約を締結。共同で頭蓋骨形状矯正ヘルメット治療の啓蒙施策や頭蓋骨形状矯正ヘルメットの製造過程に必要な三次元計測技術を活用したスキャナー開発などを推進してきた。
具体的な協業内容は以下のとおり。
- 高機能頭蓋形状矯正ヘルメットの開発:乳幼児の健康に関わる脈波/血中酸素濃度などをセンシングできる機能や、乳幼児突然死症候群(SIDS)を防止するための機能を共同で開発。ヘルメットに搭載することにより、頭蓋骨形状矯正ヘルメットによる治療効果を高めることを目指す
- 製造方法の確立:凸版印刷の三次元計測技術を活用し、従来の患者頭部を採型するスキャナーよりも計測者にとって使いやすいスキャナーを開発。ジャパン・メディカル・カンパニーの医療ネットワークにより提携病院へ提供することで、治療体験と製造効率を上げる手法の確立を検討する
両社は今後、頭蓋形状矯正ヘルメット拡販を進めるとともに、頭蓋変形による疾病の予防と、健やかな乳幼児の発育に貢献するとしている。