豊田自動織機のトヨタL&Fカンパニーは、現行車と比べ車両価格を30%低減するとともに、耐久性を向上させた新型燃料電池フォークリフト(以下、FCフォークリフト)を発売した。
新型FCフォークリフトには、2020年発売のトヨタ「MIRAI」の燃料電池セル(以下、FCセル)を使用し、発電システムによってFCセル数を低減しながらも、現行車同等の出力を実現。FCセル以外にもMIRAIとの共用部品を増やし、燃料電池システム全体の部品点数を削減することで、システムコストを低減したという。また、FCセルの劣化を抑制する発電制御の採用により、耐久性を現行比で2倍に向上させたとしている。
稼働時は、CO2を一切排出しない環境性能と、わずか3分で水素燃料充填が完了する利便性を備えているという。特徴は以下のとおり。
- 環境性能:フォークリフト稼働中のCO2排出量ゼロ
- 作業効率の向上:約3分の水素充填で連続稼働可能
- 外部給電機能:AC100Vコンセントを搭載し、水素1充填あたり1kW×13時間の電力供給が可能