伊藤忠商事とROSIは、太陽光パネルリサイクルのビジネス推進・拡大に向けて、資本業務提携契約を締結した。
ROSIは、太陽光パネルのリサイクル市場が先行して立ち上がる欧州において、太陽光パネルに含有される素材の中で特に市場価値の高い銀・銅・シリコンを化学処理によって純度高くリサイクル回収する技術を開発・保有している。また、2021年に開催されたフランス国内における太陽光パネルリサイクルの公共案件を受託し、2023年初頭から、フランスでリサイクル商用プラントの稼働開始を予定している。
伊藤忠商事はこれまでに、国内外に向けた太陽光パネルの販売、メガソーラー発電所の開発推進、同社の出資先であるVPP Japan(商業施設の屋根スペースを活用したオンサイト分散型太陽光発電所開発)やクリーンエナジーコネクト(国内の遊休地を活用したオフサイト分散型太陽光発電所開発)を通じて、太陽光発電を産業用・住宅用・屋根型・土地型の全領域において導入拡大を推進してきた。
これまで培ってきた太陽光発電関連ビジネスのノウハウおよびネットワークに加え、ROSIの保有するリサイクル技術を組み合わせることで、太陽光パネルリサイクルチェーンの確立に貢献するという。
両社は今後、国内外において、太陽光パネルリサイクルビジネスの共同開発・事業展開を行っていく予定だとしている。