経営戦略と人材戦略の連動、CHROに求められる役割
今回明らかとなった3つの課題に対し、デロイト トーマツは解決のアプローチを示している。上林氏はそれぞれについて解説した。
1つ目は、「開示方針の策定」が進まないという課題。この課題を克服するには、「経営戦略と連動した組織・人材戦略の立案」が求められるという。自社は数年後~十数年後に、どういった事業で、どのくらいの成長を目指すのか。その成長を実現するためにはどのような人材が必要となるのか。そして、その人材をそろえるための育成・採用や人事制度の変革は、どのように進めていく計画なのか……。一貫性のある戦略ストーリーを、社内外に向け示せなければならない。