aiESGは2026年2月25日、AIを活用した統合報告書・サステナビリティレポート評価サービス「aiESG for IR」のアップデート版提供を開始したと発表した。今回のアップデートでは、投資家ごとの視点での分析や、自由な切り口での即時分析機能、パートナー連携による一貫した制作支援など、ESG(環境・社会・ガバナンス)開示高度化を支援する複数の新機能が実装された。

主なアップデート内容は下記の通り。
1つ目は、統合報告書制作支援を行うパートナー企業との連携により、「評価から制作まで」の一気通貫体制を構築したことだ。これにより、AIによる定量評価、ESG専門アドバイザーによる改善提案、実際の制作・編集支援を一体的に提供し、現場での「分析結果の反映」など実務上の課題解消に寄与する。
2つ目は、ワンショット分析機能の実装である。あらゆるキーワード軸(人的資本、サプライチェーン、人権、投資家関心テーマ、任意の経営キーワードなど)で瞬時に内容分析・スコアリングが可能となった。これにより、統合報告書のみならず、有価証券報告書等幅広い用途に活用できる。
3つ目は、企業の株主構成データに基づいて投資家タイプ(例:長期ESG重視型、財務重視型、アクティビスト傾向等)をプリセットし、投資家属性ごとの視点で分析する「投資家性格プリセット」機能だ。誰に向けて何を伝えるべきかを明確化した戦略的IRが実現可能となる。
4つ目は、日本語対応を拡充した点である。これまで英語中心だった分析モデルを、日本語・韓国語・中国語など104カ国語対応に拡張し、日本企業特有のビジネス表現や構成に即した高精度な分析を可能にした。
5つ目は、独自開発した大規模言語モデル(LLM)の高度化である。AIが文章全体の文脈やストーリーの整合性、財務・非財務情報の接続性などを総合的に評価し、従来よりも投資家視点に即した客観的なレポート評価を実現した。
aiESGでは、これら一連の機能強化により、従来のリスク評価だけでなく「企業の経済活動が社会や環境に与えるポジティブなインパクト」も可視化できるとしている。今後はESG開示を経営戦略の中核と位置づけ、企業価値の向上とサステナブル経営の実践に寄与したい考えだ。
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