外資系データサイエンティスト女子が語る「データ分析という仕事」

アクセンチュア女性データサイエンティストインタビュー

企業のビッグデータ活用が一般化しつつある今、「データサイエンティスト」という職業に注目が集まっている。特に近年、女性の活躍が目立っており、採用も活発化しているという。しかし、新しい仕事だけにその実態はよく知られていないというのも事実。そこで、アクセンチュアで活躍中の女性データサイエンティストにお集まりいただき、「どんな経歴なの?」「理系でないとダメ?」「将来のキャリアパスは?」など、女性の仕事としての「ホントのところ」を語っていただいた。

[公開日]

[取材・構成] BizZine編集部 [著] 伊藤 真美

[タグ] ダイバーシティ データテクノロジー ワークスタイル

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3人が選んだそれぞれのデータ分析

話を聞いたのは、世界的なコンサルティング会社であるアクセンチュアの女性データサイエンティストの方々。バリバリの理系でちょっとギーク女子っぽいたたずまいの阪野美穂さん、文系ながらSIer出身で営業センスも持つ羽入奈々さん、文系理系の中間で、海外志向のコーネット可奈さんの3名。それぞれが歩んだ三者三様の道を聞いた。

アクセンチュア株式会社 阪野美穂/羽入奈々/コーネット可奈
阪野: バイオインフォマティクスの博士号をとった後、ポスドクという道もあったのですが一般企業に入社しました。製薬企業や研究機関向けの解析の手伝いで、6年あまり勤務しました。学生時代、まわりは男性ばかりでしたね。それが普通で、「野郎ども!」と呼びかけられたら、一緒に立ち上がってました(笑)。 来る日も来る日も「たんぱく質の立体構造の〜」みたいな解析を延々としていたんですが、ふと世の中にはたくさんのデータがあることに気づきまして。持っている分析スキルで、もっと色々なデータを分析したいと思うようになったんです。

製薬業界では、研究が「薬」になるまでに時間がかかる。もっとダイナミックにビジネスに関わる仕事と考えた阪野さん。成功までの確率が読めないためキャリアチェンジした。その選択は、さすがに分析的。一方、羽入さんは文系の出身。商学部で助教授をしていた「金融系のアナリストの女性」へのあこがれがきっかけだったという。

羽入: まず入社したのがSIerで、データウェアハウス関連の仕事を任されていました。でも、データをためたり、前処理だけで精一杯の状況で。ちゃんと分析して提案までやりたいと考えるようになり、アクセンチュアに入社しました。最近、MBA取得のために大学院に通っていたのですが、データ分析を学び直そうとクラスに入ってみたら、成績上位だったんです。もちろん経験値が違うからなんですが、ちょっといい気になってしまいました(笑)。

コーネットさんは、経済工学という入試は理系だけど経済学系という「ちょっと不思議な学部」でデータ分析を学んだことがきっかけで、アクセンチュアに入社したものの、当初は迷いがあった。背中を押してくれたのはある人物だ。

コーネット: データ分析を仕事にしようとは全く思ってなかったんです。データを扱って結果が出ればそれなりに面白いんですが、一生の仕事にするイメージが浮かばなくて…。でも、アクセンチュアに入社した年は、工藤さんが戻ってこられて1年目で、それで私の経歴をみて声をかけてくださったんです。初めてのプロジェクトがアナリティクスの案件で、そのとき統計とビジネスが融合したのを体験して、その面白さに目覚めて、それ以降、ずっとこの仕事をやっていこうと考えています。

「工藤さん」とは、アクセンチュア日本法人のアナリティクスチームを率いる工藤卓哉氏。アクセンチュアをいったん退職し、米コロンビア大学、カーネギーメロン大学で修士号を取得。その後ニューヨーク市の統計ディレクターとして活躍後、アクセンチュアに復職。国内外のグローバル企業をクライアントに抱える正真正銘のプロフェッショナル。そんな世界中を飛び回る工藤氏が率いるプロジェクトチームだけに、いろんな意味でエリート集団なのかと想定していたが、実際はチームの体制や雰囲気は、“部活っぽい!”のだという。

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