キリンホールディングス(以下、キリン)は、ソフトバンクの社員食堂で、中央フードサービスが開発した減塩食と「エレキソルト」デバイスを組み合わせたメニューの受容性を測る実証実験を実施する。
エレキソルトは、キリンと明治大学 総合数理学部 先端メディアサイエンス学科 宮下研究室との共同研究にて開発された、減塩食品の塩味を約1.5倍に増強させる電流波形の技術を搭載した、スプーンと椀型のデバイスだという。
ソフトバンクの社員食堂では、従業員の健康管理のため、中央フードサービスがスマートミールを提供しているが、従業員に喜ばれる減塩メニューの開発には試行錯誤していたとのこと。こうした中、減塩食の取り組みに共感し、今回の実証実験を行うに至ったとしている。
キリンは、同実証実験の結果を踏まえ、企業の社員食堂や飲食店などの外食市場での同デバイスの展開可能性を探索し、2023年末の発売を目指すという。
実証実験の概要は以下のとおり。
- 実施日:2023年5月15日
- 実施場所:ソフトバンク本社の社員食堂
- 対象者:ソフトバンク社員20名
- 提供メニュー:スンドゥブ、あんかけ炒飯、スープカレー※いずれも通常品より減塩
- 調査項目:エレキソルトデバイス利用時の食事満足度、健康意識向上への影響度、健康メニューの利用率向上への影響度
キリンは今後、家庭での利用に加え、健康経営を推進している企業や、飲食企業などとのコラボレーションを推進することで、楽しく・おいしく・健康的な食習慣を実現できるサービスの提供を目指すとしている。