小さな、しかしとても重要な声をいかに拾うか
リサーチでは、声にならないような潜在的な「小さな声」をいかに拾えるかが問われる。そのために行っているのがフィールドワークやサービスサファリ。サービスサファリとは、事業起案者と共に患者さん向けのサービスを実際に受けにいくことをいう。
例えば、食物アレルギーに関するプロジェクトでは、アレルギーを持つ児童が食事をするレストランを訪れた。「実際に行ってみると、子供がどれだけ楽しみにしているのか、どれくらいワクワクしているのかといったことが伝わってくる。声を聴くというより、状況自体を五感で捉えることが大事」と和田氏は言う。